417太平洋はその名の示す如く、太平でなければならぬ 
「軍旗」の起源ですが、明治2年、山田顕義らの提案でプロシア、フランスの
聯隊旗に倣い最初のものが作られ、正式には明治7年に太政官布告に
よって決められた由。同年1月23日に宮中で最初の軍旗親授式が行われ、
近衛歩兵第1、2聯隊に授与されました。完全な形で現存するのは遊就館の
歩兵第321聯隊(佐倉で編成)の旗のみです。

旗本体は白の絹羽二重、旭日を赤で織り出してあり、旗竿側の下のコーナーは
四角く白抜きになって、そこに聯隊ナンバーと天皇の署名が墨書されていました。
中には芯地(恐らく麻)があり、両面に縦横に補強用のキルティングがなされています
(このキルティングは皇后の手縫いとされていました)。

周囲は紫色の絹糸(大礼服の飾帯の房とよく似ています)の房で縁取られ、
旭日の周囲は幅の厚い金モールがめぐらされています。旗竿への取り付け方は、
旗の竿側が袋状となって中に旗竿を通す形式です。さらにこの部分の上下には
フェルトの補強が付いていました。追記:聯隊旗には長方形の歩兵聯隊旗以外に
正方形の騎兵聯隊旗がありました。
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